レーザーカッターでゴム判「花粉症なんです」を作る

3月の1か月チャレンジを「イラストレーター」に設定した理由のひとつは、作りたいものがあったからです。それは「花粉症なんです」というゴム判。そのため2月下旬に渋谷の「Fabcafe Tokyo」のレーザーカッター初心者講座に参加しました。

その時、お店のパソコンをお借りして作ったイラストレーター初作品がこちら。ねずみ自体は、今年の寒中見舞い用にマウスで書いてJPEG保存していたイラスト。そのJPG画像を白黒に変換し、まわりに赤枠で円を描き、下に「AKIKO WADA」というテキストを加えただけの簡単なものですが、スタッフに教えてもらい、色をRGBにする方法や、サイズを指定して図形を書く方法などを教えてもらいました。

そしてこちらが初レーザーカッター作品のコルクコースター。
こんな簡単に作れるとは思わなかったので、「レーザーカッター面白いかも!」と。

帰宅してからすぐ、1週間だけ無料で使えるイラストレーターをインストールして作った原稿がこれ。ずっと前から作りたいと思っていた、使い捨てマスク用ゴム判の原稿です。

四角い図形とテキストだけなので、イラストレーター操作としては非常に簡単なものなのですが、それでも文字をアウトライン化して反転させたり、0.1mm単位でテキストを動かしたり、カーニングを変えたりと、それなりに覚えることはあります。

Fireworksでいうところの「ガイド」はどうやって出せばいいのだろうと悩んだりも。

そして3月1日。Fabcafeのレーザーカッター利用1枠(45分間/4,000円)を予約してさっそく作った「花粉症なんです」ゴム判。仕様にあわせてイラストレーター原稿だけ持っていけば、後はスタッフの方がレーザーカッターの出力などの設定をすべてやってくれるので、難しいことはありません。

できあがったゴム判がこちら。

マスクにスタンプして試着してみたのがこれ。

さっそくFacebookで欲しい人を募ったところ友人からの注文が次々入り、「これはいい!」とお褒めの言葉も。

その勢いでTwitterにも写真をアップしたところ・・・

プチバズりして、最終的にリツイートが1.4万超に。

もともと、友人に販売してまだ残るようだったら、手作り品マーケットのminnneに出品して細々と売ろうかなと思っていたのですが、急遽カラーミーショップを使ってショップを立ち上げそこで販売することに。

●花粉症さんの味方

在庫はあっという間に売り切れてしまい、すぐFabcafeの予約を取ってレーザーカッターで増産していたところに、Twitter経由でテレビ局からコンタクトが入り、その翌日また同じ場所で取材を受けることに。

正直予想外の展開。
テレビ取材は、TBSとテレビ朝日から入り、TBS「グッとラック」は残念ながら時間の都合で流れてしまったものの、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」のほうはしっかり流れました。

一個700円で販売するゴム判は、正直原材料費とレーザーカッター加工費、そして自分の作業の手間を考えると利益とっても薄いのですが、受け取った人からの「本当にいいものをありがとう」「これで少し気分的に楽になります」「コロナ騒動が終わってもずっと使い続けます」といった声が次々メールで寄せられると・・・

「作ってよかった!」

とうれしくなってしまい、なかなかやめられません。

今は「花粉症なんです」あと、Twitterからリクエストが寄せられた「喘息なんです」ゴム判の制作と発送でてんてこまいですが、一段落したら他のマスク用ゴム判も作りたいなあと思っています。

必要に迫られて、イラストレーターの機能も次々使えるようになってきました。今はまだテキストと図形中心なので、次は本来の用途である「イラスト」を描きたいところ。

なにはともあれ、イラストレーターそしてレーザーカッター初作品が、Twitterのプチバズりによって予想外の展開に。今までできなかったことを「できる」ようにすると実際、新しい世界が開けるのだなということを改めて体感しました。

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